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横浜でのんびり働いています。 備忘録的につまらないことを徒然に書いています。


by cantabile-mu
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第82回箱根駅伝評(超個人的)

大学駅伝における一番のメインイベント、
第82回箱根駅伝が終わりました。

私は中学校のとき長距離で走ってたので、毎年見てました。
今年もばっちり見たのでその感想をば。


今年の箱根は、一言で言って「予想外」が飛び回る展開でした。


なんといっても一番の予想外は
1位亜細亜大学 2位山梨学院大学 というワンツー。
私は特集の記事や、ネットでのチェックをしていましたが、
その2つが、この順位に食い込んでくるという予測は、一つもありませんでした。


ではなぜその結果になったか、

一つは「チーム力の勝利」ですね。

亜細亜大は他の大学と比べて、決定的なエースというものが存在しませんでした。
その証拠に、区間賞は一つしかありません。
亜細亜大学においてはその「エースの不在」というものがプラスに影響しました。
全員が全員を頼りにして走る。つまり「All for one,one for all」
というものががっちり出来ての、相乗効果の結果だと思われます。

山梨学院大は絶対的な外国人留学生のエースが存在し、
彼を中心として、チームがまとまった結果と言えます。
エースが往路(前半)において作った流れが、次のランナーへと
つながっていったのが目に見えました。
その留学生の彼は1年生ながらふがいないチームメイトへ
日本語で「もっとしっかり練習しないとだめだよ」と発破をかけたそうです。
まったく末恐ろしい・・・


二つ目は「有力チームのトラブル・調整ミス」ですね。

今回、最初に優勝候補と呼ばれたチームは、
駒澤大学、東海大学、日本大学、順天堂大学、中央大学、日本体育大学でした。
それらの大学がなぜ1位、2位を取れなかったかはこれにつきます。
例えば、駒沢大、安定感は随一と思われましたが、
かなりのタイムを持つメンバーの欠場、復路エースの明らかな不調など、
優勝を確実にする肝心のメンバーが実力を発揮できませんでした。
東海大学、日本大学、日本体育大学においてはチームにおける絶対的エースが
力を発揮できないまま終わりました。
また順天堂大学ほか、脱水症状を起す選手が見られました。
(経験ありますが、脱水症状はほんとに頭がぼうっとして、方向感覚が
なくなってくる恐ろしいものです。)

これらのトラブルがなかったら・・・と考えるのはまったく野暮な話ですが、
間違いなくどれか一つのトラブルでもなかったら、
レースはまったく違った結果になったでしょう。
ま、それが「駅伝のドラマ」であり面白みでもあるのですが・・・


箱根駅伝に向けては各大学、優勝のためにぎりぎりの調整を行い、
レースではそれが結果として怪我やトラブルを招くことがある。
今回の箱根は、まさにそれを感じさせました。


ここまで述べてきましたが、
選手の皆さんには、とにかく「ありがとう」といいたいです。
順天堂大学の8区の意識のない中「とにかくたすきをつなごう」という必死さ、
亜細亜大学のゴール地点の歓喜には
思わず胸があつくなりました。
こんな感動は、そう簡単に得られるものではありません。



ありがとう!そしてお疲れ様でした!!
by cantabile-mu | 2006-01-03 14:45 | 世間に想う